今もここに
小石を拾いながら歩いた
手に収まりきらなくてこぼれたそれを
後ろでそっと拾い上げる人
「なんでそんなことしてるの?」
それはまるで親からはぐれた子供のようで
僕とどこか似ていた気がした
「けれどあなたはひとりじゃないよ。
わたしが傍にいてあげるから」
もう手もつなげないふたりだけど
思い出は確かに今も 今も傍に