暇と言える日々



短い冬を過ぎて 季節と同じように僕はここを去った
今では忙しいと言っていた日々が懐かしくて
誰と遊ぶわけでもない休日を過ごしている

「この無駄な時間を貯金できたら」って
平和な国の何人の人間が思ってきたことだろうか


長い夏の始まり 季節とは裏腹に君はここから去った
忙しくて会えない、会いたい日々が懐かしくて
世の女性を見ても思い出すのは君の影

「あの時君の手をしっかり掴んでいれば」って
悲しみに暮れる僕の心に浅く深く残っている

忙しいから辛い訳じゃないよね
暇だから楽という訳でもないよね

「今生きていることが幸せ」
そう思えてこそ ある意味暇な日々じゃないのかな