白い炎



白い炎がボクを纏っている
まるで生き物のように僕の体に纏っている
熱いはずなのに
何故だろう…
この炎はボクを守るように優しく包み込んでくれる
まるで君のように
白い炎…
白い炎の中、君の姿が見えた気がした
嬉しくて抱きつきたかった
白い炎…
白い炎の中、君が笑った気がした
久しぶりに見た君の笑顔は眩しかった
白い炎…
白い炎の中、君は何かを呟いた気がした
声は聞こえなかったけど、君は「死なないで」そう言った気がした
白い炎…
白い炎の中、君は泣きながら消えていった
ボクは悲しくて…
君の後を追いかけたかったけど…
君は「死なないで」と言ったから
ボクは泣きながら君が消えて行くのを見届けていた
君は消えた…
そして僕の体に纏っていた白い炎は消えた
白い炎…
白い炎は消えた
だけど、今でも僕の心には白い炎が消える事なく、燃えている
白い炎…
きっと白い炎は"想い"の強さの現れなんだろうね