結局僕は神になれなかった



人は 人間だから人なんだ
当たり前の事だけど 僕はそんなの認めたくなくて
神様の力を使いたくて どうしても納得できなくて
僕は 望んだんだ

毎日親友が僕に言うんだ
『疲れたよ、俺はもう。死んだところで悲しんでくれる人がどこにいるってのさ。』

ここに! ここにいるじゃないか!!

『俺がいなくなっても、誰も気にかけないよな?』

僕は! 僕は悲しい。気にかける。だからそんなこと言わないで一緒に居てくれよぉ!

『バイバイ、最後はこんな感じでいいよな?』

よくない・・・君が僕にとっても最後の居場所だったのに・・・

いとも簡単に
さらっと
命のカケラは
僕の手をすり抜けていった

彼のことを知っていたって 僕はなにもできなかった
助けてやることは できなかった
なんで・・・なんで僕は何もできなかったんだぁぁぁ!!!

人は 人間だから人なんだ
当たり前の事だけど それを僕は忘れてた
神様じゃないのに 神様の力を使えると勝手に信じてた
僕は神様に なれなかった