「じゃぁ、行って来るよ」
いつもと同じようにサガが言う。
目がくらむ程に眩しい双子座の聖衣を着て、頭が痛い程に汚れなきとされる聖域へ。
俺はいつもと同じように適当に、曖昧な返事をして送り出す。
狂おしい程に愛しい片割れを。
静かに閉じられる扉。
不意に笑いが込み上げてきた。
笑って、笑って…
「……サガ…」
声を出さずに、泣いた。
ボクの兄さんである時一たんに(勝手に)捧ぐ。
後書きと言う名の言い訳。
時一たんがバイトなので送り出した後、何故か光の速さで書いたという13年前な双子座。
すこぶるアホなカノンも好きだけど痛いのも大好きだよ。
ぅん、スマン。←