「ぬー…」
ベッドから眠そうな声が聞こえると同時にもそもそと布団が動く。
制服のボタンを一番上まできっちりと留めたサガは未だそこから出てくる気配のない弟の肩を揺する。
「カノン、そろそろ起きないと…」
「ぅー。腰痛い。今日は休む」
布団から顔だけを出したカノンは今にも再び寝てしまいそうだ。
「それは許せないな」
「ぁんだよー…。誰のせいだと…」

「カノンのせいだろう?」

「あぅ」

観念したカノンは渋々といった体で起き上がると、嫌々制服に着替える。



玄関を出て、鍵をかけたサガが手招きする。
「なん…、どぁぁぁ!?」
「こらカノン、あまり暴れるな」
「ぉ、お前に姫抱きされて暴れないやつなんかッ……ディテがいたか…」
いまいましげに舌打ちするカノンにサガが小さく吹き出す。
カノンは更に赤くなる。

「だぁ!とにかく下ろせ!」
「腰が痛いのだろう?」
「〜〜〜ッ!!治った!」
「嘘だな」


結局そのままご近所の注目を集めつつ登校する二人。




「朝から元気だなぁサガカノ!」
「おはようサガ、カノン」
「ロス…その呼びかたは「お陰様でね。君たちは朝から走りこみか?ロスリア」
カノンを遮り爽やかな笑顔で返すサガにアイオロスは「まぁな」とこちらも爽やかに返す。




アイオリアとカノンは今日が何事もなく過ぎたら良い、と祈る他なかった。













後書きと言う名の言い訳。
マサルさんに絵をもらって感動のあまり妄想してしまったブツ。
バイトまでの数十分で猛ダッシュしたためにちょっと雑&中途半端。
ぁ、いつもか。スンマセン・・。

まぁ直せよって話なのだが・・
間が空くとわからなくなる弱い頭なので・・。