「………」
コーヒーをいれる。
新聞を広げる。
もう昼前だというのにカノンは起きて来ない。
サガは一人、たまの休みだというのにストレスを溜めていた。




「………」
しびれを切らしたサガは無言のままカノンの部屋のドアを開く。
生活するにおいて必要最低限しか置いていない殺風景な空間。
その中でも比較的大きく場所を取っているのは窓際にあるベッド。
真っ直ぐにそこへ視線を向けると、規則正しく上下する白い塊とそこから僅か覗く蒼が目に入る。
サガは短くため息をつくと、カノンの身体にかかる布団を思い切りはぎとった。
「カノン、何時だと思っている!いつまで寝ている気だ!?」
だがカノンは動じることなく、「んー…」と眠そうに枕を胸元に抱きしめながら、もそもそと上半身を起こすと、半覚醒のままサガを見上げる。
「……兄さんがこうやって起こしに来るまで…?」

「―――!!」

「…ふぁ……にゃ!?」
欠伸の途中でいきなり抱きつかれ、むせるカノンを素敵にスルーしたサガは「すまない、気付いてやれなくて…」と滝涙を流しながら自身より淡い色合いのそれをこれでもかと撫で回している。
「サガっ…、ちょ、放せ!やめんかー!!」









翌日AM5:00
「カノン、起きなさい。今日も良い天気だよ」
「サガ…。俺を愛してるなら後3時間寝かせてくれ…」













後書きと言う名の言い訳。
何となく朝。
相変わらず書きたいと思った部分はほんの数行。
サガカノなお兄ちゃんが欲しいな←